私も住宅ローンの返済が苦しくなり、複数の銀行とリスケ交渉を行いました。ここでは実務で通用した説明資料、収支表、和解案の作り方を銀行別に整理します。実際の提出順や添付証拠、銀行ごとの口調や着眼点も私の体験に基づき具体例で紹介します。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
筆者の体験であり一般化不可
銀行別テンプレの共通構成
まず全行共通で準備すべき書類と順序を提示します。私が用意して効果があったのは、短く明瞭な「現状説明書」、月次収支表（裏付け資料付き）、和解案（提案書）の3点セットです。提出後の銀行側処理を考え、提出時に「受領後2週間」を目安にフォロー連絡を入れると良かったです。
共通説明資料（提出順と要点）
- 表紙：氏名、契約番号、現状（病気・減収等）を一行で要約
- 現状説明書（A4 1枚）：原因、影響、復職見込みや収入見通しを時系列で記載
- 月次収支表：手取り、固定費、変動費、税・社会保険を分ける（添付で通帳・給与明細）
- 和解案（3案程度）：返済額減額、据置・利息減免、期間延長の順にリスクとメリットを簡潔に
- 添付：給与明細3か月、通帳コピー、診断書や契約書のコピー
銀行別の実践ポイントとテンプレ例
メガバンク向け（慎重・書面重視）
メガバンクは審査部署が明確で書面を重視します。現状説明は定量（数値）を先に示し、担当者向けに一行要約を付けると伝わりやすかったです。
- 収支表の要点：家計の「可処分所得」「固定支出」「返済余力」を明示
- 和解案例：①当面12か月は利息のみ（据置）→②月額を現状収入に合わせて減額→③36回均等で残額を分割、という順序で複数案提示
- 交渉ポイント：処理部門へは「承認=更新(完成猶予)」を求める文言を使うと理解が速い場合あり
地方銀行・信金向け（関係重視・柔軟性あり）
地銀や信金は地域事情や担当者の裁量が大きく、口頭での背景説明が効きます。面談時に収支表をプリントで見せ、追加資料は「受領後2週間」を目安に提出すると進行がスムーズでした。
- 和解案は具体的数字で複数提示、担当者提案を受け入れる余地を残すと交渉が早い
- 着眼点：担保評価や連帯保証人の有無を先に説明すると審査が短くなる場合がある
ネット銀行・ノンバンク向け（自動化・基準厳格）
ネット系は基準が厳格で定量資料を重視します。審査が自動化されるため、収支表と証拠の整合性がないと却下されやすかったです。
- 提出はフォーマット厳守、電子ファイルは見やすく整理して送付
- 和解案は数値根拠（給与減少割合、復職見込みの根拠）を明示
トラブル対応と法的手続きの留意点
交渉が不調な場合、銀行から「催告 最長6ヶ月」による請求や「支払督促」が来ることがあります。私は早めに弁護士とも相談し、必要に応じて「異議申立て」や「時効の援用」について助言を受けました。これはケースバイケースで、専門家に相談するのが無難です。
補足リソース
詳細テンプレや弁護士渡し用の証拠整理については任意整理後の住宅ローン再取得ロードマップ、弁護士渡し用証拠パッケージ最短テンプレを参照すると効率的でした（タイトル参照）。
交渉は数字を揃え、誠実に経緯を説明することが鍵になりやすいと私は感じました。銀行によって重視点が違うため、銀行別のテンプレを用意して臨むと交渉が安定します。
▼自己紹介/体験まとめ：https://myhome-black.net/syokai/
