私も個人再生を経験して住宅ローンの再取得に取り組みました。この記事は再生直後から申請時までに私が実際に使った実務チェックとテンプレを整理したものです。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
(筆者の体験であり一般化不可)
全体の流れと最優先アクション
個人再生の認可直後から申請までにやるべきことは多く、順序を間違えると審査が長引くことがあります。以下は私が優先した項目です。なお金融機関の対応は業者によって差があるため、目安としてお読みください。
最初の30日で必須の書類・連絡
- 再生計画認可決定書の写し(認可日、債務名簿がわかる部分を含む)
- 認可確定を示す書類(確定日・執行猶予等が明記されている場合は添付)
- 住宅ローン申込前に債権管理会社や保証会社へ事情説明書を提出(簡潔に現状と希望を書面化)
- 住民票、源泉徴収票または直近の確定申告書、勤続証明(雇用の安定を示す)
金融機関対応の目安(実務)
- 書類を出してからの一次回答は、受領後2週間を目安に連絡が来ることが多い
- 追加照会や保証会社の調査が入ると、催告 最長6ヶ月程度のやり取りを要するケースがある(ただし短期で終わる場合もある)
- 既存の住宅ローン条件については「承認=更新(完成猶予)」の取り扱いが論点になることがあるため、条件変更の合意は書面で残す
審査でよく問われる争点と対応例
審査で頻出する争点をケース別に整理します。争点ごとに私が使った短い提出テンプレ(要点)と時期の目安を示します。
1. 債務整理の事実と再発防止策
- 問われ方:なぜ個人再生になったか、再発防止の根拠は?
- 提出テンプレ(短文):「収入は再生後も安定しており、家計再建計画(別紙)に基づき毎月の返済を優先します。詳細な家計表と緊急時の貯蓄を添付します。」
- 時期目安:申込時に同封。追加で面談があれば面談前に最新版を送付。
2. 優先弁済・担保の整合性
- 問われ方:住宅が担保で残るが優先順位や残債の整合性は?
- 提出テンプレ(短文):「再生計画における住宅ローンの優先順位と残債明細(別紙)を添付します。登記簿謄本と残高証明を同時提出します。」
- 時期目安:ローン申込前に登記簿謄本を取得、申込時に添付。
3. 他債権者からの申し立て・法的手続きの有無
- 問われ方:差押え・仮処分、支払督促等の進行は?
- 対応メモ:申立てがある場合は現状説明を精査し、支払督促の到達や時効問題についても記載する。支払督促に対する対応(時効の援用や異議申立ての有無)を明確に。
- 時期目安:申込前に現状調査、必要なら法的手続きの状況証明を添付。
実務チェックリスト(即使える)
- 再生認可書類(原本のコピー、認可日がわかる箇所)
- 現在の収入証明(直近2年分の源泉徴収票または確定申告書)
- 勤務先の在職証明書(様式はシンプルで可)
- 家計表(毎月の収支と余裕率が分かるもの)
- 住宅の登記簿謄本・残債証明書・保険証書
- 債務整理の説明書(なぜ、どの債務が整理されたかを箇条書き)
- 提出テンプレ集(上記短文のほか、金融機関向けの説明書1ページ)
提出テンプレ(簡潔フォーマット・1枚)
件名:個人再生後の住宅ローン申込に関する事情説明
本文例:私は(氏名)です。個人再生は(認可日)に確定し、生活再建に努めています。現収入は○○円、同居家族は○名です。家計表・再生計画書・登記簿を添付します。返済は遅延なく継続する意向です。詳細は添付資料をご参照ください。
最後に注意点と参考
審査基準や保証会社の判断は金融機関で異なり、同じ資料でも結果が変わることがあります。時間の目安や上記テンプレは私の経験ベースの一例としてご活用ください。関連の詳しいロードマップや判断ガイドも参考にすると良いでしょう。
▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/
 
  
  
  
  
