私も訴状や差押えを抱えた状態で住宅ローンを申請した経験があり、審査担当者に伝える説明書の作り方を試行錯誤しました。ここでは審査で不利にならない構成と証拠の揃え方、弁護士に渡す一枚要約を紹介します。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
※以下は筆者の体験に基づく一例であり、一般化できない点があることをご了承ください。
目的と全体の考え方
目的は「審査担当者に事実関係を正確かつ過度に心配させない形で伝えること」です。私の場合、経過と対策を時系列で示すことで担当者の誤解を減らせたように感じました。断定を避け、資料で裏付けることを重視します。
説明書の基本構成(順序)
1. 要約(A4一枚)
最初に一枚要約を置きます。要点だけを短く示し、詳細は別添で参照するようにするのが有効でした。
- 現在の事態の一文要約(発生日・現状)
- 原因と経緯(簡潔に3〜5行)
- 現在の返済計画・弁護士対応状況
- 審査上のリスク低減策(保証人、追加頭金予定など)
2. 詳細説明(時系列)
時系列で出来事を並べ、訴状受領や差押えのタイミングとそれに対する対応を明示します。ここで「訴状」「差押え」の事実関係を冷静に記載します。
3. 証拠一覧(添付ファイル目録)
証拠は番号を付け、説明書中の参照番号と対応させます。私が有効と感じた項目を下に示します。
- 債務の明細(領収書、取引履歴)
- 差押え通知や訴状の写し(受領日を明記)
- 返済履歴(滞納の有無が分かる帳票)
- 現在の収入証明(源泉徴収票、直近の給与明細)
- 生活費の概算表(借入れ以外の支出を示す)
- 弁護士とのやり取りの記録(面談メモ、委任状)
差押え・訴状がある場合の特別注意点
訴状受領後は、まず弁護士相談が望ましいですが、審査前に準備できる事項があります。例えば、支払督促を受けた場合は異議申立ての有無や結果も記載し、法的措置の現況を明示してください。勝手な解釈や感情的な表現は避け、事実と証拠を淡々と示すと印象が安定しました。
弁護士に渡す一枚要約テンプレ(例)
弁護士に渡す用は更に要点を絞ります。下欄は私が使った簡潔フォーマット例です。必要に応じて弁護士が補足できるよう、余白に「相談ポイント」を残しておきます。
- ①申請者情報:氏名・生年月日・連絡先
- ②物件概要:物件住所・購入予定額・頭金予定額
- ③法的事案の現況:訴状受領日・差押えの有無・支払督促の有無
- ④現在の収支と返済計画:月収・固定費・想定返済額
- ⑤処理方針(弁護士へ期待する対応):交渉・異議申立て等
- ⑥添付書類一覧(参照番号のみ)
最後に
説明書は「誠実さ」と「整理された証拠」が肝心だと感じました。私自身はこの順序で準備することで、審査担当者とのやり取りがスムーズになった実感がありますが、個別の判断は専門家と相談してください。
▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/
