私自身が保証人がいる負債で交渉した経験を基に、保証人への波及を最小化するために即使える和解案と家族説明、証拠化フローをまとめました。実務で役立てた実例を中心にしています。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
（免責: 筆者の体験であり一般化できません）
初動フロー（保証人保護の優先順位）
債務発覚時にはまず保証人への請求回避を最優先に行動しました。以下は私が実践した順序で、断定は避けつつ実務的な手順です。
- 債権通知の受領時点で記録開始（受領後2週間を目安に初回整理）
- 家族説明は書面で、口頭記録は録音や日時記録で補強
- 債権者へは「保証人への請求は最小化」を明示した書面和解案を速やかに送付
- 督促や正式手続きが予想される場合は「支払督促」を含む進行を確認
- 必要に応じて弁護士へ即渡し、整理済み証拠を提出
保証人負担最小化型 和解案テンプレ（要点）
下は債権者に提示する要旨テンプレ。提出は記録を残し、受領確認を得ることを前提にします。
- 件名：保証人負担最小化に関する和解案（当方からの提案）
- 要旨：債務者が分割弁済を行い、保証人への直接請求は弁済進捗を見て最小限に留めることを希望
- 提案：分割回数、金額、一定期間の猶予と、承認=更新(完成猶予)の条件を明示
- 証拠保全：本案に同意する場合は書面での承認を求め、受領後2週間以内に確認返信を依頼
- 備考：債権者の同意が得られない場合の対応（支払督促や法的手続きへの見解提示）を簡潔に付記
文面例（家族向け説明）
家族向けは誤解を防ぐため短く明確に。記録化を優先します。
- 例文：「現在、債務整理を進めています。債権者には保証人に直接請求をしないよう和解案を提示し、記録を残しています。今は私が主に交渉を担当しますので安心してください。」
- 追記：家族への連絡は必ず日時を記録し、可能なら同意文をメールやLINEで残す。
証拠化フロー（記録手順）
和解案提出から弁護士渡しまでの証拠化手順を時系列で整理します。
- 1. 受領・発覚：文書受領は写真・PDF化し、受領日時を記録（受領後2週間で初回整理）
- 2. 債権者送付：和解案は書面送付+内容をメールに転記し送信履歴を保存
- 3. 送達確認：債権者の受領確認が無ければ内容証明を検討
- 4. 催告管理：催告の有無と進行は「催告 最長6ヶ月」を念頭に進行管理
- 5. 法的対応検討：支払督促の発出や債権者が訴訟に進む場合、時効の援用や異議申立ての可能性を弁護士と相談
- 6. 弁護士渡し：要約（下記）と証拠一式を渡す。メール・USB・紙の三点セット推奨
弁護士渡し用 要約テンプレ（コピペで使える短文）
弁護士に渡す際の一行要約と添付指示を用意しておくと迅速です。
- 要約例：「保証人有、現債務の分割和解案を債権者に提出済。家族説明済み。証拠は文書PDF・送信履歴・録音を添付。対応希望：保証人への請求阻止と和解成立交渉。」
- 添付指示：受領書類、和解案送付記録、家族説明文、催告履歴（あれば）を並べて下さい。
交渉時の留意点と代替手段
交渉で債権者が強硬な場合は、時効の援用や異議申立てを含め弁護士と戦術を検討しました。法的手続きに進む前に文書証拠を固めるのが実務的です。
▼自己紹介/体験まとめ：https://myhome-black.net/syokai/
