私自身、複数の銀行でリスケ(返済条件変更)の交渉を経験し、各行で求められる書類や提出の順序が違うと痛感しました。書類の揃え方で承認の動き方が変わる実感があります。受領後2週間を目安に一次提出を目指すと反応が速かったです。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
免責:筆者の体験に基づく内容であり、一般化はできません。
銀行別チェックリストの使い方(概説)
以下は実務で私が整理した「必須/推奨資料」と、経験に基づく承認(成功)率の目安です。各数値は目安であり、個別事情で変わります。提示順やまとめ方で印象が変わるため、PDF化や目次付けを推奨します。
三菱UFJ銀行(メガバンク)
- 必須:本人確認書類、給与明細(直近3ヶ月)、源泉徴収票または確定申告書、住宅ローン残高証明
- 推奨:家計収支表、修正後の返済計画(時系列で示す)、売買契約書/登記事項証明書
- 承認率目安:30〜60%(書類が整い、返済計画に根拠がある場合は高めに)
三井住友銀行(メガバンク)
- 必須:身分証・収入証明(給与明細/源泉)、預金通帳の写し、借入明細
- 推奨:収支改善の証拠(固定費削減の領収等)、事業者は試算表・事業計画
- 承認率目安:35〜65%(収入の一時的減少や再現性が示せると上がる)
みずほ銀行(メガバンク)
- 必須:本人確認、直近の給与明細または確定申告、ローン明細、物件関連書類
- 推奨:借入先一覧、代替返済案(返済金額・期間の試算)、家計簿サマリ
- 承認率目安:30〜60%(書類の整合性を重視する傾向を実感)
住信SBI・楽天などネット銀行
- 必須:本人確認、口座履歴、収入証明(電子データでの提出がスムーズ)
- 推奨:電子で提出できる資料を事前に整えておく(PDF、CSV等)、交渉履歴の保存
- 承認率目安:40〜70%(データでの整合性がとれれば承認が出やすい場合がある)
地方銀行/信用金庫
- 必須:本人確認、収入証明、預金通帳、ローン残高証明
- 推奨:地元事情を踏まえた説明資料(雇用維持の見込み等)、保証人の状況
- 承認率目安:25〜65%(融資担当者の裁量で差が出るため準備次第で幅がある)
共通の提出・交渉上の実務ポイント
以下は私が複数回の交渉で有効だと感じたチェック項目です。提出はPDF化、目次とファイル名統一を行うと担当者の確認負担が軽くなります。
- 最優先で揃える書類:本人確認、最新の収入証明、ローン残高証明。受領後2週間で一次返答が来ることが多かったです。
- 交渉用資料:現状の家計収支表、短期と中期の返済案、必要であれば事業計画。数字の根拠は必ず添付。
- 対応期限とリスク:未提出や無回答が続くと担当から「催告 最長6ヶ月」の案内が来るケースがあるため、期限意識は重要でした。
- 承認表記:銀行によっては承認を「承認=更新(完成猶予)」と表現するため、用語の意味合いを確認すること。
- 悪化時の注意点:交渉が進まない場合、最悪「支払督促」などの法的手続きに進む危険がある。古い債権で「時効の援用」や「異議申立て」に触れる場面もあるが、専門家相談が必要です。
最後に:実務テンプレへの導線
具体的なテンプレや交渉文例は、銀行別の実践テンプレと交渉準備の記事で私の実例を掲載しています。まずは銀行ごとに「必須→推奨→補足」の順でファイルを作り、担当者に分かりやすく渡すことを勧めます。
リスケ(返済条件変更)銀行別実践テンプレと成功確率、リスケ(返済条件変更)の交渉テンプレと準備 を合わせてご覧ください。
▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/

