私も支払督促で慌てた経験があり、会社に知られない配慮を最優先にして短期で異議申立てを進めるため、弁護士が即着手できる最小限の証拠と交渉文案を実践的にまとめました。メール履歴や給与明細、やり取りの時系列要約など具体項目も記載しています。
これは筆者の体験であり、すべての事例に当てはまるとは限りません。
(筆者の体験であり一般化不可)
A案:弁護士に渡す最小限の証拠一覧(会社に知られず)
私の経験では、弁護士が着手する際にまず必要と感じた最低限の書類を下記に並べています。先に一枚の「事実関係要約(時系列1枚)」を作ると手早く伝わります。
- 支払督促の通知(写し)—受領日・送達日が分かるもの。原本は保管、写しを渡す。
- 銀行口座の振込履歴または入出金明細—該当取引のスクリーンショットやPDF(該当日付の箇所を明示)。
- 契約書や勤務条件の写し—労働契約や請負契約の要点部分の複製。
- メール・メッセージ履歴の時系列要約—全文ではなく、重要箇所の日時・送信者・要旨を1枚にまとめる。
- 給与明細・領収書等の証跡—金銭の授受や控除が分かるもの。
- 事実関係要約(1ページ)—経緯、争点、希望する弁護士の対応(例:異議申立てのみ)を明記。
会社に知られないための注意点
- 会社メールや社内PCを使わず、個人のメール/端末から送付する。
- 原本は封筒保管。コピーやPDFは渡すが、改変は避ける(改変は逆効果)。
- 送付方法は弁護士の安全なアップロード、パスワード付きZIP、または直接手渡し(封印した封筒)を検討する。
- ファイル名は控えめに(例:証拠_氏名_日付.pdf)で、会社が見ても分かりにくいよう配慮する。
- 弁護士に「会社へ事前連絡しない」旨を明確に伝える。連絡方針を文書で残すと安心。
着手前の費用節約交渉テンプレ(依頼文+範囲指定)
弁護士費用を抑える実務的な交渉ポイントと、すぐ使える短文テンプレートです。私の経験では、範囲を限定して固定報酬を提示すると合意が得やすい場面がありました。
- 交渉ポイント:対応範囲を「異議申立ての準備と提出のみ」に限定し、口頭弁論等は別途見積もりにする。
- 固定報酬提案:成功報酬と着手金を明確に分け、着手金を低めに設定し成功報酬で調整する案を示す。
- 納期提示:提出期限を明示(例:通知受領から7日以内に異議申立て提出)し、追加作業は別途合意とする。
そのまま使える依頼テンプレート(メール・メッセージ)
件名:支払督促対応(異議申立て)依頼のご相談
本文例:お世話になります。支払督促を受けましたため、会社に知られない形で「異議申立て」のみを依頼したくご相談します。提出書類は別添の「事実関係要約」と証拠PDF(振込履歴・メール抜粋等)です。着手金〇〇円、成功報酬〇〇円で固定報酬を希望します。提出期限は受領後7日を目安と考えています。まず見積もりと着手可否を確認させてください。よろしくお願いいたします。
最後に:進め方の要点
私の体験からの助言としては、①証拠は要点を絞って渡す、②提出前に弁護士と連絡方針を明確化する、③費用は範囲限定で固定化を提案する、の三点が短期解決に寄与しました。各事案で事情は異なるため、まずは弁護士と必要最低限の面談で方針を固めることをお勧めします。
▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/
