訴状での承認回避実例集と安全な応答テンプレ集何が承認となるかの解説付き

訴状での承認回避実例集と安全な応答テンプレ集何が承認となるかの解説付き 督促/法的手続き

訴状や支払督促への返信で承認=更新(完成猶予)と解釈されないため、実例を中心にやってはいけない表現と安全な応答テンプレを整理しました。裁判所や相手方に誤認されやすい言動を一覧化し、回避策と書面での具体文言を体験ベースで示しています。

承認=更新(完成猶予)になりやすい行為(実例)

  • 一部支払の実行:債権者に金銭を渡した、振込したケース。支払は承認と見なされることがあり得ます。
  • 支払期日の合意や分割提案の受諾:支払計画を相手の案に沿って決めた場合、債務を認めたと解釈されかねません。
  • 請求金額の一部を認める書面回答:金額の一部を確定して回答すると、全体を承認したと見られる危険があります。
  • 債務の存在を前提にした詳細説明の送付:事情説明が債務の存在承認と評価される例が報告されています。
  • 支払督促に対して電話で「検討します」と答え、具体的否認をしないこと:口頭のあいまいな応答は承認扱いの材料になりやすいです。

やってはいけない行為(実務での注意)

  • その場での部分支払いや小額の送金を行うこと。支払は承認=更新(完成猶予)になりやすいです。
  • メールや文書で債務の存在や金額を明確に認める記述をすること。
  • 相手の示した和解案や分割提案を即答で受け入れること。受諾は承認の証拠にされる可能性があります。
  • 書面で理由を細かく述べ過ぎ、債務の事情説明に終始すること。説明が承認と受け取られる場合があります。
  • 支払督促に対し異議申立てをせず放置すること。放置は不利に働くことがあります。

安全な応答テンプレ(基本方針)

応答は債務の承認を避けることを最優先に、事実確認と対応保留を明確にする書き方が望ましいようです。以下は体験に基づく例文です。口頭ではなく書面で残すことを推奨します。

短めの書面テンプレ(速やかに送る)

  • 「請求書の受領を確認しました。内容を確認中であり、本段階で債務を承認するものではありません。後日、改めて書面で回答します。」
  • 「貴殿からの請求について受領しましたが、事実関係を確認する必要があります。本件は現在検討中であり、いかなる支払義務を承認する意図はありません。」

詳しい書面テンプレ(事実確認を記す)

  • 「請求書の内容について、請求日・請求項目の根拠資料を提示いただきたく存じます。提示がなされるまでは請求内容を承認する意図はありません。なお、本書面は債務を承認するものではない旨申し添えます。」
  • 「一部でも支払いを行ったり、支払期日を定める合意に至ったりする意思は現時点ではありません。請求根拠の資料提出をお願いします。異議申立て等の手続きについては別途検討します。」

支払督促や訴状を受けたときの実務メモ

  • 支払督促は文書での手続きが多いため、受領後速やかに上記の短文テンプレを送ると誤認を避けやすいようです。
  • 訴状に対しては、弁護士に相談の上で異議申立てを検討することが多いようです。異議申立ての有無で手続きが大きく変わります。
  • 口頭や電話だけでやり取りするのは避け、必ず書面で記録を残すことが経験上有効でした。

最後に、上記は実務経験に基づく注意点と例示であり、個別事案では事情が異なることがあり得ます。可能であれば早めに専門家に相談し、書面の文言を確認しておくことをおすすめします。

▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/

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