訴状を受け取り異議申立てを提出した後、期日(口頭弁論)までに自分で優先的に準備すべき項目とタイムラインを、実務的なチェックリスト形式でまとめました。弁護士相談を有効にするためのメモ付きです。
直後(到着〜72時間以内)の最優先チェック
- 訴状・送達証明の原本確認:受領日と事件番号を控える。写真/スキャンで保存。
- 異議申立ての控え・提出受領書をファイル化:裁判所提出の控えは弁護士連絡用に1部用意。
- 期日通知の確認:期日までの日数をカレンダーに登録し、逆算で準備スケジュールを作成。
- 最重要証拠の保全開始:通帳、返済履歴、領収書、契約書、督促状、やり取り(メール・LINE等)は複製。
1〜2週間以内に整える書類と整理
- 時系列(タイムライン)作成:発生日、やり取り、支払・不履行の経緯を1枚にまとめる(箇条書きでOK)。
- 証拠目録の作成:証拠ごとに内容・日付・入手先・複製枚数を記載。
- 陳述メモ(事実関係の一人称メモ):本人が話す順に短くまとめ、矛盾点を自己チェック。
- 相手からの要求や和解提案がある場合は記録化:日時・担当者名・提案内容・返信の有無。
2〜4週間で詰めるべき実務作業
- 証拠の時系列に沿ったファイル作成:裁判用(原本・コピー各数部)と弁護士用のセットを用意。
- 証人候補のリスト化と連絡確認:出廷可能か、予想される証言内容を事前に伝える。
- 重要箇所の抜粋メモ:長文の契約書や通帳は証拠提示しやすい箇所を付箋で示す。
- 弁護士相談用ワンページ概略:争点、希望する結果、予算・和解可能性を明記(面談を有効化)。
期日直前(7日前〜前日)チェックリスト
- 裁判所提出物の最終コピーを揃える:原本、コピー(相手・裁判所・自己用)を当日の持参袋に。
- 想定質問と簡潔な応答案を作成:各争点ごとに証拠を紐づけておく。
- 服装・到着時間・入退廷の流れを確認:開始15〜30分前の到着を想定。
- 連絡用の緊急電話リスト:担当弁護士、証人、家族の電話番号を携帯に保存。
裁判所で想定される質問例と対応メモ
- 「支払の有無と時期は?」→ 応答メモ:支払実績を日付順に示し、通帳や領収書で裏付け。
- 「契約の内容をどう認識していたか?」→ 応答メモ:契約時の事情を簡潔に述べ、当時のメールや説明資料を提示。
- 「督促は受けていたか?」→ 応答メモ:督促状や着信履歴、受領日時を示す。証人がいれば証言を求める旨を伝える。
- 「和解案は検討したか?」→ 応答メモ:やり取りの記録、こちらの希望条件を書面で示すと有利なことが多い。
- 「支払不能の事情は何か?」→ 応答メモ:収入変動や病気等の事実を簡潔にし、必要なら診断書や給与明細を提示する。
弁護士相談を有効にするための事前メモ
- 相談時に必ず渡すもの:時系列1枚、証拠目録、主張と希望(和解可否)を記したワンページ。
- 質問事項リスト:訴訟戦略、費用見積、期日での対応方針、追加で必要な証拠を事前に列挙。
- 面談の準備:可能なら重要証拠のコピーを事前送付し、面談時間を有効活用する。
現場での振る舞いメモ(簡潔)
- 事実は短く、感情は抑えて述べる。長話は避ける。
- 不明点は「確認します」と言ってから弁護士に相談する方が安全。
- 証拠は指差して説明、証拠番号で整理しておくと裁判官に伝わりやすい。
私の経験では、期日前に「時系列と証拠目録」を一枚にまとめておくと弁護士相談と当日の説明がずっと楽になります。参考として「訴状に対する異議申立ての実務テンプレ&添付証拠リスト」「訴状受領後まず行う優先対応手順と判断基準到着直後から期日までの具体指示」を参照すると準備がより具体化しやすいかもしれません。
▼自己紹介/体験まとめ:https://myhome-black.net/syokai/
 
  
  
  
  
